プロジェクト情報

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排出削減プロジェクト

①エクアドルの家庭に対する電球型蛍光灯普及プロジェクト

本プロジェクトは、南米エクアドルの都市域808地域と地方109地域において、合計600万個の電球型蛍光灯(CFL)を、貧困状態にある家庭に普及させるプロジェクトである。通常、エクアドルの家庭は白熱電灯を使っており、それをその5倍程度の効率(1/5の電力消費)の電球型蛍光灯に置き換えることで、電気の消費量が大幅に減り、また機器寿命も8倍程度に延びることとなる。

照明は、これらの家庭の電力消費の43%にも相当していたため、この省エネ効果(一家庭あたり年間500kWh)は非常に大きく、電力コストの削減は、これら貧困家庭にとって大きな意味を持つ。同時に、年間で750GWhにおよぶプログラム全体の電力消費削減と、大型火力一基分に相当する500MWもの電力ピークの低下効果は、エクアドル全体の経済にとっても、大きな意味を持つプロジェクトとなっている。

プロジェクトでは、交換された白熱灯は再利用できないようにし、また各家庭は、提供された電球型蛍光灯を転売しないという契約に署名しなければならない。またエクアドル電力・再生可能エネルギー省は、このプログラムのメディアキャンペーンを通じて、いっそうの広報活動を行っている。

なお本プロジェクトは、Clean Development Mechanism (クリーン開発メカニズム)の厳しい審査を経て合格したもので、CO2排出量の削減において量的な信頼性はきわめて高いものである。それと共に、貧しい住民の生活に直接貢献でき、また国全体の効率を高め、低炭素型発展を大きな規模で促すという点で、量的にも質的にも非常に意義の大きなプロジェクトとなっている。

プロジェクト概要

プロジェクト名: Massive introduction of Compact Fluorescent Lamps (CFLs) to households in Ecuador
プロジェクトカテゴリー: CDM
プロジェクト位置: エクアドル
年間CO2 排出削減量推計: 44万 トン
プロジェクトタイプ: 電球型蛍光灯の普及
登録: CDM: 4056 (2011年1月22日登録)

UNFCCCホームページ(英語)

②ナイジェリアの貧困家庭に対する改良かまど普及プロジェクト

本プロジェクトは、アフリカ西部に位置し、アフリカ最大の人口(1.8億人)を擁するナイジェリアにおいて、エネルギー効率の高い=薪炭材が少なくて済む調理用コンロを普及させるプロジェクトである。ナイジェリアは、産油国であるが、とくに地方に住む国民の大多数が貧困に苦しんでいて、このプロジェクトはこれらの貧困家庭を対象としている。

ザンビアでの類似プロジェクトと同様に、多くのアフリカ諸国では、都市圏ですら、家庭用とくに調理用エネルギーの大半はまだバイオマスであり、薪の伐採が、持続可能でない形で森林を破壊しつづけている主因となっている(非再生可能バイオマス利用と呼ばれる)。森林破壊は、自然環境の破壊であると共に、人々の生活も脅かし、カーボンストックの減少という点で温暖化を促進している。とくに北部ナイジェリアでは砂漠化も進行していて、薪を輸入している状況にある。

ナイジェリアでは、ひとりあたり0.7トンのバイオマスを使っている。調理用のかまどは、従来型では三点支持式で、ほぼ9割の熱が逃げてしまう。かつ、煤は発がん性などの問題があり、その主たる犠牲者は主婦と子供である。それをこのプロジェクトの改良かまどに転換することで、必要とする薪の量を80%削減することができる。この高効率調理用コンロは、ナイジェリアでアセンブル生産され、比較的安価であるため、貧しい家庭でも手が届くレベルにある。そして、使用方法のデモなども行われている。

なお本プロジェクトは、Clean Development Mechanism (クリーン開発メカニズム)の厳しい審査を経て合格したもので、CO2排出量の削減において量的な信頼性はきわめて高いものである。それと共に、最貧国の貧困緩和とくに住民の生活に直接貢献でき、また森林保全にも寄与するものとして、質的にも非常に意義の大きなプロジェクトとなっている。また、このプロジェクトはプログラム型CDM (CDM PoA)として、段階的に小さな活動を分けて行われる。

プロジェクト概要

プロジェクト名: Improved Cooking Stoves for Nigeria Programme of Activities
プロジェクトカテゴリー: CDM
プロジェクト位置: ナイジェリア
年間CO2 排出削減量推計: 9千 トン
プロジェクトタイプ: エネルギー効率の高い改良かまどの普及
登録: CDM: 5067 (2011年11月10日登録)

UNFCCCホームページ(英語)

薪をロバで運んでいるところ 薪を貨車から降ろすところ
改良かまど(右)と保湿器(左)
改良かまどの使用方法実習

③ザンビアにおける高効率調理用コンロ普及プロジェクト

本プロジェクトは、アフリカ南部の最貧国ザンビアのルサカにおいて、エネルギー効率の高い=薪炭材が少なくて済む調理用コンロを普及させるプロジェクトである。
ザンビアを含む多くの最貧国では、都市圏ですら、家庭用とくに調理用エネルギーの大半はまだバイオマスであり、薪の伐採が、持続可能でない形で森林を破壊しつづけている主因となっている(非再生可能バイオマス利用と呼ばれる)。森林破壊は、自然環境の破壊であると共に、人々の生活も脅かし、カーボンストックの減少という点で温暖化を促進している。
ザンビアでは、一家庭あたり8トンのバイオマスを使って、1.3トンもの炭を使っている。調理用のかまどは、従来型では三点支持式(写真一番上、左)で、ほぼ9割の熱が逃げてしまう。かつ、煤は発がん性などの問題があり、その主たる犠牲者は主婦と子供である。それを約2倍の効率のコンロに転換することで(写真一番上、右、および2段目以降)、必要とする薪の量は半減することになる。この高効率調理用コンロは比較的安価であるため、貧しい家庭でも手が届くレベルにある。本プロジェクトは、これをルサカ地域の3万軒の家庭に普及させようとする活動である。
なお本プロジェクトは、Clean Development Mechanism (クリーン開発メカニズム)の厳しい審査を経て合格したもので、CO2排出量の削減において量的な信頼性はきわめて高いものである。それと共に、最貧国の貧困緩和とくに住民の生活に直接貢献でき、また森林保全にも寄与するものとして、質的にも非常に意義の大きなプロジェクトとなっている。

プロジェクト概要

プロジェクト名:CDM LUSAKA SUSTAINABLE ENERGY PROJECT 1
プロジェクトカテゴリー:CDM
プロジェクト位置:ザンビア,ルサカ市
年間CO2 排出削減量推計:139,740 トン
プロジェクトタイプ:高効率の調理用コンロ普及
登録:CDM:2969 (2010年1月09日登録)

UNFCCCホームページ(英語)

CDM LUSAKA SUSTAINABLE ENERGY PROJECT 1 CDM LUSAKA SUSTAINABLE ENERGY PROJECT 1 CDM LUSAKA SUSTAINABLE ENERGY PROJECT 1 CDM LUSAKA SUSTAINABLE ENERGY PROJECT 1 CDM LUSAKA SUSTAINABLE ENERGY PROJECT 1